新トレーニングシステム
効率的な業務管理により、若手医師のライフワークバランスに配慮するとともに、外科医として
最善のキャリア形成を目指す。 また医学部学生のEarly Exposureを最優先として、
外科診療とは何かを理解して貰う。
◉新しい病棟管理システム:回診チームが主導し病棟患者全員を管理する。医局全体で患者を診ることで、全体の診療の質向上と、病棟管理の早期習得を可能とする。また、時間外の病棟業務を廃止する。回診や処置などの業務を分割して担当することで、効率的な診療を可能とする。
◉当直明けの平日は完全休日とする。OnとOffが明確な勤務体制とする。
◉休日出勤は不要とし、回診チームで病棟管理する。
◉病棟管理・手術手技の完全マニュアル化(口頭での指導ではなく、視覚的に理解するため)。クラウドで共有化する。
◉術前・術後・病棟カンファレンスを勤務時間内に行う(長時間のカンファレンスは行わない)
◉手術日でも定刻で業務終了するための交替システム(手術日に、延々と遅くまで勤務することはありません)
◉夏休み・年休の取得の徹底。全員が必ず取得しています。
◉手術ビデオライブラリーによる動画での勉強(腹腔鏡下手術だけでなく開腹手術・小手術も。術前から手術内容を把握できるようにする。)
◉手術動画を医局内でクラウド管理し、過去の手術を勉強することが可能です。
◉学外から第一線の外科医を招聘し、手術指導を受けることができます。
◉統計〜臨床研究勉強会
◉各臓器チーフによる、手術・術後管理などのレクチャー
◉若手から、さらに若手・学生への
レクチャー(屋根瓦式教育)
セミナー
1.ハンズオンセミナー
ハンズオンセミナーを定期的に開催し、手術手技や臨床のスキル習得を行っています。
手術中に実際に使用するエネルギーデバイスの取り扱いや安全使用について学んだ上で手術に入って頂き、その使用目的と方法をより深く理解することを目標としています。
臓器モデルを用いたdry trainingや、実際に豚の胆嚢や腸管を使用して、腹腔鏡下胆嚢摘出術や人工肛門造設術、消化管吻合の手術手技を体験して頂き、実際の手術操作における注意点や助手との連携の大切さを学んでいただく機会としています。
2.学会参加
全国学会や地方会等の学会、研究会に発表者として演題発表を行うことができます。感染状況に十分配慮し、現地での学会発表を行うことで症例発表やプレゼンテーションのスキルを習得し、また学習へのモチベーションが高まり、教科書では学べない最新の知見を得ることができます。
左下画像:第47回日本外科系連合学会学術集会(岩手)にて。コロナ感染状況が改善し、現地参加の学会ができるようになってきました。
3.レクチャー
実習の学生を対象に毎週レクチャーを開催しています。消化器外科の周術期管理や創傷管理、ドレナージの実際など実臨床での注意点・理論などを中心に勉強し、画像診断や縫合結紮のトレーニング、腹部超音波の実習を行い、実際に手を動かすことでスキルを習得できることを目的としています。また、実際の手術を見学を見学する際に、スタッフが手術の解説を行うことで術式の深い理解が可能となり、室の高い外科手術の学習が可能です。